一般に工務店と言っても年間50棟以上を手がけるビルダーやいわゆる建売住宅の専門工務店、
大手メーカーの下請工務店、または注文住宅や寺社仏閣を手がける宮大工の工務店、
リフォーム工事を専門におこなう工務店など大小合わせれば星の数ほどあります。
失敗しない工務店の選び方は今までの経験を生かし、
一般の方になるべく分かりやすく記載していますがあくまでも個人的な見解で作成していますので
これが全てではありません。少しでもご参考になればと思い、記載致しました。
また悪徳リフォーム詐欺などの予防知識としてもお役に立てましたら幸いです。
|
良い工務店選びに成功するポイント |
★数ある工務店の中から良い業者を選ぶには?★
1.建設業法に基づく許可業者であること。
2.出来る限り建設現場に近くアフターも迅速に対応できる業者であること。
3.直接自社で施工する工務店であること。
4.専門の有資格者がいること。
5.企業力があり、地域に根ざしていること。
6.会社の設立が古く、信用がおける業者であること。
7.明細見積りを記載する工務店であること。
8.図面の作成などが出来る提案力のある工務店であること。
|
●ポイント1 建設業法に基づく許可業者であること |
建設業法では、次の項目に該当する建設工事をおこなう場合、
建設業の許可を取得しなければなりません。
●新築住宅の建設や大規模の増改築などの「建築一式工事」の場合、1500万円以上または
延べ面積150u以上の木造住宅の工事
●建築一式工事以外の場合(リフォームなど)は500万円以上の工事
この条件を下回る「軽微な工事」であれば建設業の許可は必要なく、この部分が
法律の落とし穴で「悪徳リフォーム業者の」入り込むきっかけとなっており、
施工能力のない会社が「軽微な工事」を請け負っていることがあるので、
建設業の許可を取得している会社を選ぶことが大切です。
また各種、工事保険や火災保険に独自で加入していない会社も注意が必要です。
新築工事中の放火などによる火災やリフォーム工事の万が一の欠陥などにも保証されます。
|
●ポイント2 できる限り建設現場に近い業者であること |
会社が現場へ近ければ、その仕事の出来が地元での評判に直結していきます。
地域の地場工務店では信用が第一。
良い評判よりも悪い情報はすぐに広まります。
生き残りのためにも管理やメンテナンスなどを含めて責任を持って対応してくれるはずです。
|
●ポイント3 直接自社で施工する工務店であること |
受注した工事を下請けに丸投げし、自社では施工をしない工務店もあります。
不動産経由もこの場合が多い。家作りは長い付き合いになるので、
責任感のある一貫施工体制の整っている工務店を選ぶことです。

また、営業中は営業マンが頻繁に来てくれるが契約書にサインしたとたん、
営業マンは一切来なくなり、せっかく打合せした内容が現場に伝わっていないことや、
現場責任者に連携が取れていない話を良く聞きます。
出来れば営業から一貫して施工管理までしてくれる
専任の担当者がいる工務店を選ぶと良いでしょう。
工事の管理者がいないと現場もうまくまとまらず機能しません。
必ず工事管理者がいる工務店を選びましょう。
その場合は建築士や施工管理技士などの有資格者でなければなりません。
|
●ポイント4 専門資格者がいること |
先にも触れましたが設計や工事管理では建築士や建築施工管理技士、
実際工事をする職人さんにも資格はあります。
実際工事をおこなう職人さんにより出来具合は大きく左右されるのが現状です。
各職技能士を持った工務店を選べれば完璧です。
少なくても大工さんは技能士の取得者がいたほうが安心です。
|
●ポイント5 企業力があり地域に根ざしていること |
地元のしっかりとした工務店なら必ず地域の組合などの団体に所属しています。
こうした内容の確認や建設業の許可書類の確認も各都道府県の窓口で閲覧できるので
決算書などの内容を含め確認すると良いでしょう。
|
●ポイント6 明細見積りを出す工務店であること |

一式見積ではなく、工事種別ごとに数量や単価の明細が記載された見積書を
提出してもらうことが大切です。
|
●ポイント7 提案力のある工務店であること |

図面の作成やCGなどを使ったお客様本位のプレゼンシートなどの具体的で分かりやすい
提案ができる工務店を選びましょう。
|